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おすすめクレンジング

クレンジングオイルは、お水や石鹸などの普通の洗剤では落ちにくい化粧成分や、毛穴の皮脂などを洗いながすためのものです。

クレンジングでしか落ちない汚れとは、ずばり油汚れです。
油汚れは、油としての特性が強く、お肌と馴染んで離れづらい特性を持っていて、成分によっては、水に特別なじまない撥水性を持っていたりします。化粧下地やウォータープルーフ化粧品の成分などに特に多いです。

こうした成分をお肌から洗浄するには、通常の洗浄剤、水と油を混ぜ合わせて洗浄するアニオン界面活性剤お水のコンビでは十分な結果が出にくいのです。

そんな油性成分の洗浄剤がクレンジングオイルです。
クレンジングオイルは、基本的に洗浄対象の油汚れである油性成分と似かよった成分で構成されていて、油で油を浮かして洗い流すという仕組みで洗浄を助けます。

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クレンジングはオイルの種類に注目して選ぶ!あなたの好みはどれ?

クレンジングは水と交わりづらいオイル(油)でできています。
私たちの皮脂や化粧成分も基本的にオイル(油)です。
つまり、クレンジング洗顔とはオイルオイルを浮かしおとす洗浄方法といえます。

でも、そもそもオイルって何でしょう?
実は、オイルは一定の化学構造をもつものの総称で、その一定の化学構造がゆえに基本的に水と交わりづらい特性をもつのです。
その種類は、すさまじい数がありそれぞれ特徴が変わっています。

まずは、オイルの世界を解説します。
その上で私たちは、クレンジングとしてどのオイルを選ぶか?かんがえていきましょう!

目次

炭化水素 ミネラルオイル


THEオイルといえるのが、ミネラルオイルをはじめとする

炭化水素系オイル

です。
炭化水素とはその名のとおり炭素と水素のみで構成された成分の総称で、炭素と水素がいくつどんな風にくっついているかによってその性質は変わりますが、どれも水に極端に馴染まない特性を持っています。

そして、一般にオイルとよばれるすべての成分は、この炭化水素を基本構造として持っているといえます。

ですから、オイルの定義は炭化水素構造を持っているかどうか?といってかまわないともいえ、だからこそすべてのオイルは水と混じりづらいという特性を基本的に持っているわけです。
では、炭化水素系のオイルにはどんなものがあるかというと

ミネラルオイル石油などの鉱物から作ったからミネラル(鉱物)オイル(油)

ワセリン:アメリカで、石油からオイルをはじめて作ったスキンケアアイテムの名前がヴァセリン(Vaseline)。ワセリンの語源。通常は白色ワセリンのことを指す。

スクアレン(スクワレン)天然由来で人の皮脂にも存在する。化粧成分として改良したものがスクワラン(スクアラン)。

水添ポリイソブテン:揮発性のある炭化水素

などが存在します。
テクスチャーなどに違いはありますが、どれも、炭素化水素のみで構成された成分を主成分としているため、肌なじみがよく、お水を弾く機能性が高いといった特性を持ちます。ですから、その多くはお肌の水分蒸発を防ぐ性質が利用されています。

クレンジングとしての炭化水素

クレンジングとしての炭化水素は、お肌との相性が良いために、お肌の化粧成分や古くなった頑固な皮脂などを強力に洗浄できることが想定されるため、毛穴の角栓などの脂性成分の洗浄にも効果が及ぶ期待が持てます。
また成分自体が非常に安価なため、ミネラルオイルを主成分にしているクレンジングオイルは総じて安価!1,000円以下で手に入るものが多いのも特徴です。

その反面、お肌に必要な油分まで奪い去ってしまうことと、肌残留性が高いために、洗い残しが生じてしまうことの2つの心配があります。
このため、炭化水素系クレンジングを選ぶ場合、使用において十分な注意と、高すぎる洗浄力をフォローするスキンケアを加えることをおすすめします。
たとえば、

・そもそも、ミネラルオイルクレンジングを選ばない。厳密には、ミネラルオイル配合のクレンジング(界面活性剤なども入っているもの)ではなく、ミネラルオイルそのものを選び、メイクの濃い部分へ馴染ませ、クッキングペーパーなどで優しく抑えて化粧成分をざっくりとる、その後、弱めの(油脂などの)クレンジングでメイク落しを改めて行う。言うなら、プレクレンジングとしてミネラルオイルそのものの使用する。

・ミネラルオイル配合のクレンジングを利用した場合、比較的洗浄力の高い石鹸ベースの洗顔フォームによるW洗顔を選ぶ。

・洗顔後、不足しがちな油脂成分を、油脂オイルコスメなどを利用してバリア機能と潤い成分を補う

などをおススメします。

 

アルコール

炭化水素の構造にOH(水酸基)がついたものがアルコールです。
すべてのアルコールが、一般でいうところのオイルとはいえない原因が、炭化水素にくっついた『OHの部分が親水基とよばれ、水と馴染む力があるからです。

このため、アルコールのオイルとしての水との馴染みやすさなどの性質は

炭化水素の大きさ:炭素数が多ければ水になじまない

くっついているOHの数:多ければ水となじむ

によって決まります。

たとえば、アルコールといえばお酒ですよね。

お酒のアルコールは正しくはエタノールといい、C2H5OHという形で構成されています。
炭素数(C)が2つしかないため、水との混じりやすさは高く、よくお水に混ざります。

オイルとは間逆の性質ですね?

では、どのくらいからオイルっぽくなるのか?というと、、、特に注目するべきなのがやはり炭素数で、
炭素が6個以上くっついたアルコールから水に目に見えて馴染まなくなるようです。
このことから、炭素を6個以上抱えたアルコールを


高級アルコール


と特別に区切って呼び、オイルっぽい成分として扱ってます。
つまり、アルコールのうち、高級アルコールに限ってオイル、油性としてのあつかえるというわけですね。

ここで大切なのは、水と混じるか混じらないかはともかく、高級アルコールとはいえ、アルコールには必ず1つはOHが存在するから、水と馴染もうとする力が0ではない!という点です。ここが、炭化水素系オイルとの違いです。

では化粧品に利用される高級アルコールはというと

 

セタノール:炭素数16でOH1つ

ステアリルアルコール:炭素数18でOH1つ

ベヘニルアルコール:炭素数22でOH1つ

です。
これらの成分は、多少水と混じろうとする力があるけど、水に馴染まないオイルとして
おもに

乳化補助

テクスチャーの改良

のために使用されています。

乳化とは、油性成分と水性成分混じり合わせ、乳のような粘り気のある性質へ変えることで、主に水と混じりあう部分と油と交じり合う部分を併せ持つ界面活性剤の作用によってもたらせる現象のことです。
高級アルコールはOH部分が化粧成分の内、水性成分に、炭化水素部分が化粧成分の内、油性成分にそれぞれ作用して乳化をより強固なものにするというわけです。

クレンジングとしての高級アルコール

クレンジングにも、高級アルコールの配合はありますが、油性成分である油汚れを浮かすという意味合いでの役割ではなく、上記のような乳化補助やテクスチャーの改良のための配合が主なはずです。
ごくまれに、皮膚刺激性を示す報告もありますが、通常の配合で特別警戒する必要もないので、
あくまで配合の結果であるテクスチャーに注目しましょう。

脂肪酸

炭化水素にこんどはCOOHがくっついたものが脂肪酸です。
アルコール同様、炭化水素部分の炭素数が特徴を決める大切な要素となります。
なのでやはり、炭素数が12個以上の多いものを高級脂肪酸と分けてよんでいます。

化粧品での利用は、質感改良などに使われることもあるそうですが、もっぱらの利用は、脂肪酸そのものではなく、脂肪酸を利用してつくられる

石鹸

そして、『3種の脂肪酸と『OHをたくさん持っているために水溶性の高いアルコールであるグリセリンが合体して出来る

油脂

です。

脂肪酸には
オレイン酸
リノール酸
パルミチン酸
ミリスチン酸
ステアリン酸


などなどたくさんの種類があります。

油脂

ここまで紹介した炭化水素の骨格をもつ2つのオイル、アルコールと脂肪酸。
これらを更に掛け合わせて出来るものを

エステル

と呼びます。
そしてエステルの中でも、アルコールであるグリセリンと3種の脂肪酸がかけ合わさったものを特別に

油脂

と呼びます。
なぜ?特別なのかというと、動植物を構成するオイルの多くが油脂の形で構成されていて、生命にとって重要な油だからと考えることが出来ます。
では、どんな油脂があるのか?というと、グリセリンと3つの脂肪酸の掛け合わせ分あるのですさまじい種類があります。
1-パルミトオレオイル-2-ステアロイル-3-リノレオイルグリセロール 
パルミチン酸-ステアリン酸-リノール酸-グリセリンがくっついたよ?という意味
1-パルミトイル-2,3-ジオレオイルグリセロール 
パルミチン酸-オレイン酸-オレイン酸-グリセリンがくっついたよ?という意味
などなどです。

ただし、油脂の配合のある化粧品は通常、全成分表示ではこのような表記の仕方はしません。
実際は、
オリーブオイル種子油
馬油
ココナッツ油
などと表記されます。原料だけで表示しているわけです。
植物や動物などの天然由来で作られる油脂は、どんな種類の油脂が、どのくらいの比率で構成されているか?表記するのが難しいからです。
飼育環境や品種、収穫時期、収穫方法などなどによって成分がガラッと変わってしまいますものね?

そこでその特徴をおおまかに見極めるために便利なのが、脂肪酸組成です。
脂肪酸組成とは原料ごとに、組成する
脂肪酸の種類と量の平均値を示したものです。

これにより、各原料の油脂のグリセリンにくっついている脂肪酸がどんなものが多いのか?想定し、おおよその特徴も想定できるわけです。

たとえば、有名な油脂、つばき油の脂肪酸組成を見ると

オレイン酸 85.0% C18:1
リノール酸 4.1% C18:2
リノレン酸 0.6% C18:3
パルミチン酸 8.2% C16:0
ステアリン酸 2.1% C18:0

引用:化粧成分オンライン 

となっています。
つばき油を原料に油脂を作った場合、必ずしもこのとおりとは限らないが、これに近しい構成の油脂となっている可能性が高いといえるわけです。
では、肝心の特徴の見極めはどうすればよいか?は、%の次に表示した

C数字1:数字2

です。

Cは炭素のこと
数字1は炭素の数:多いほど水になじまなくて、お肌になじみやすい。
数字2は炭素の二重結合の数:多いほど柔らかいテクスチャーとなり多くの人にとってリッチなオイルと感じさせることが出来るが、多いほど変質しやすく劣化しやすいため、時間経過で臭いや肌トラブルの引き金となる心配がある。
※二重結合とは炭素と炭素のつなぎ目が、とっても不安定な状態でつながっている状態のことです。

といった感じです。
多くの人の心をつかんで離さないつばき油は
炭素数18もあって二重結合を1つもつ、オレイン酸が85%をも占める油脂で出来ているから、
リッチな質感、高い肌なじみの良さ、外部からの水性刺激をカットする高いバリア機能、高いお肌の水分保持力が想定できる。
その分、劣化しやすい心配が高いので、すべき時にしっかりオフする必要がある!というわけです。

市販に多い油脂減量と、その脂肪酸組成内容の簡易的な数値を表にまとめると

 オレイン酸C18:1リノール酸C18:2その他の主要脂肪酸
ツバキ油85%5% 
シア脂50%6%ステアリン酸C18:0
40%
オリーブオイル70%10% 
マカデミアンナッツ油60%3%バルミトレインC16:0
25%
アルガンオイル50%30% 
アンズ核油70%20% 
アボカド油65%15%パルミチン酸C16:1
10%
アーモンド油65%20% 
馬油35%10%パルミチン酸C16:1
25%
リノレン酸C18:3
10%

といった感じです。引用:化粧成分オンライン 

つばき油や、マカデミアンナッツ油が酸化し劣化しやすいリノール酸が少ないため安定感がある。
リノール酸の多いアルガンオイルがリッチなテクスチャーと感じる期待が高いといえるかもしれません。

クレンジングとしての油脂

油脂は炭化水素のようにまったく水を受け付けない構造をしていないため、お肌の油分を根こそぎとるようなクレンジング機能をもち合わせているとはいえません。
また、そもそもお肌にある必要なバリア成分『皮脂』。
その40%前後を占める成分も化粧成分とまったく同じ『油脂』です。
そのため、かりに
残留しても、お肌の刺激を生む心配がほとんどなく、むしろ皮脂本来のバリア機能や保湿といった機能性を助ける期待さえ持てるのです。

このため、お肌の潤いを担う油分を残す期待が持てる、お肌に優しいクレンジングアイテムとして、油脂を主成分とした完全油脂クレンジングが一世を風靡しています。

ただし、油脂クレンジングは炭化水素系クレンジングに比べ洗浄力が低く、化粧成分によっては残留の心配も高まります。
使っている、日焼け止めや化粧下地によって使い分けることをおすすめします。
また、ミネラルオイルに比べ、総じて『高価』なのもネックです。
せっかく油脂クレンジングを選ぶなら、ワンクラスの上のクレンジングを選ぶんだ!くらいの気持ちで多少高いのには目をつぶりましょう。その価値はある!と私は勇気を出していえますw

 

合成エステル

アルコールと脂肪酸を掛け合わせたものをエステルと呼びました。
エステルは、油脂と油脂以外に分けられるわけですが、油脂以外を多くの人が

合成エステル

と呼んでいます。
合成エステルはあくまで『油脂以外のエステルですから、種類は数え切れない程ありその特徴であるどの程度水になじむか?お肌になじむか?は特定して言うことは難しいです。
その分自在性に富んでいて、各社様々な合成エステルの開発が進んでいます。

クレンジングとしての合成エステル

エチルヘキサン酸セチル
イソノナン酸イソトリデシル
トリエチルヘキサノイン
ホホバ油(ロウ)
、、、、
などなどあげれば切りがありませんが
基本的にお水とまったく馴染まない訳ではないオイルという意味では油脂と同じで、その分炭化水素のミネラルオイルよりもお肌に優しい仕上がりが期待できる成分であることは共通です。
どれも比較的油脂より高い化粧成分に対しての洗浄能力が期待できる傾向にあるとされています。

油脂と決定的に違うのは、基本的にお肌本来の成分でないという点だと考えることができます。
この点がただちにお肌に優しくない理由にはならないことは絶対なので、減点対象にはなりません。
むしろ、油脂にない機能性さえあるかもしれませんしね?

あくまで、油脂の長所がお肌本来の成分だから残留しても基本問題ない!であり、合成エステルの短所がお肌本来の成分じゃないからお肌に悪い!では無い事をおさえましょう。

嫌われがちな合成エステルですが、機能性、安全性は高く、少なくとも合成エステルだから避ける!という理由はありません。
つかってる化粧成分の落ちやすさや、お肌の相性で選ぶことが大切です。

クレンジングとオイルの世界 まとめ

クレンジングオイルのキーワードはオイルの種類とその水との馴染みやすさです。
基本的に
炭化水素
合成エステル
油脂
の順に水と馴染みづらく、油性成分と混じりやすいため洗浄力が高い傾向にあると考えることが出来ます。合成エステルは多様性があって一概に言い切ることが出来るかわかりませんのであくまで傾向です。

ただし、すべての人に油脂が必ずしも優秀とはいえないと私は思います。
化粧成分の残留をしては元も子もないですからね?
あくまで、洗浄力の強さが生み出すお肌の潤いを保つための油性成分の消失やクレンジングオイルの残留が許されるかどうか?
などの理解と対策が大切というわけですね?

ミネラルオイルを選ぶのであれば、石鹸ベースのW洗顔を行い、それこそ不足した油脂を植物オイルで補う。
油脂クレンジングなら化粧成分の残留に警戒が必要で場合によっては化粧下地や日焼け止めが落ちやすいものへ変更する必要がある。
などなど。適切な対応を考えて選ぶことが重要というわけです。

オイルを知ることは、お肌のバリア機能を知ることにも重要なヒントになります。
水と油の神秘的な関係!がんばって勉強していきましょう!
私、がんばります!

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