プロテクション グレード オブ UVAの略で、日焼け止めの紫外線に対するカット機能の指標の一つです。
PAとは?PAでの日焼け止めの選び方
PAは、紫外線(280-400nm)の中でも、お肌にシミやシワ、タルミといったエイジングをもたらせる最大の要因とされるUVA(315-400nm)をどのくらいカットできるか?の指標とされる日本の日焼け止め指標の一つです。
ですから、普段使いのエイジングケアのための日焼け止めを選びたいときには国内最高表示のPA++++の日焼け止めを選びたいわけですが、そもそもPA値とは実際は何を表す指標なのか?
そこから見える真のエイジングケアが期待できるPAでの日焼け止めの選び方まで、解説いたします♪
PA値が示す本当の意味
PAは、人工のUVAを照射し続けた時におこる、サンタンと呼ばれる持続性即時黒化をどのくらい遅らせる事が出来たか?を示したもの。
PA+なら、2‐4倍
PA++ならば、4‐8倍
PA+++ならば、8‐16倍
PA++++ならば、16倍以上
サンタンを遅らせたというわけです。
サンタン?即時黒化?何?って方も多いですよねw
実際私も真に理解できた気になったのはごく最近。
解説します。
PAは、UVAでサンタンを起こさない指標
人のお肌は紫外線を肌深くまで通さないで、出来うる限りお肌表面でのダメージにとどめるためのバリア機能を持ち合わせています。
寄り、紫外線を吸収しやすい黒色細胞を増やす『日焼け』です。
ただ、日焼けと言っても実はたくさんの日に焼けるプロセスがあり、日焼けの種類はいくつも分けることができるのです。
そのメカニズムや条件はいまだ明らかになっていない部分が多く、明言できないため、PAの説明はあいまいなことが多いのですよねw
わたしが理解に苦しんだ原因はここにあります。
さて、PAが示す耐性のあいて、サンタンとは何なのか?
日焼けのなかでも、即席のバリア機能が働いた結果の日焼けということができると思います。
ヒトの細胞は、UVAや可視光線の光エネルギーを受けることで、即時にうっすら茶っぽく変色するのだとか、これが即時黒化と呼ばれる現象です。
お肌は黒色に近くなれば近くなるほど紫外線を吸収してくれますから、即時黒化は微弱な即席バリアと見る事が出来ますよね?
この即席バリア、即時に黒くなる分、おうちに戻ったりして、光エネルギーを受けなくなるとまた元の色に戻るのだとか。
まるでカメレオン♪知られざるお肌のバリア機能の神秘と言えますね。
ところが、即時黒化の状態で、長時間UVAや可視光線を浴び続けると色が戻りづらくなる状態に進化してしまう現象が起こります。
これが、サンタンです。
このメカニズムのすべてはまだ明らかになっていないのですが、通常の日焼けのメカニズムとは一線を画すと想定する事が出来ます。
通常の日焼けは、お肌表面、角質層でおもに浸透力こそ少ないものの高いエネルギーを持つUVBによる紫外線ダメージが激しくなり、ヒリヒリ痛い赤い日焼け、サンバーンが起きた時に、お肌深部、細胞をせっせと生み出す基底層にて、紫外線等かダメージを角質層でとどめるよう、角質層へと黒色メラニンの多い細胞を送り続けることでおこります。
通常という表現は微妙ですがw私たちが想定する持続性の日焼けのメカニズムはコレ。
サンタンとは性質が違いますよね♪
PAはこのサンタンをUVAで起こさない指標となっているわけです。
非常にあいまいな指標と見る事も出来ますね。
サンタンを遅らせる期待がもてるのはわかりますが、即時黒化は起きてるわけですし、UVAの浸透を防いだ指標とは遠からずとも非なるといえます。
PA値はあくまで、サンタンと呼ばれる日焼けを抑制する事が出来る期待値という見方が正しく、UVAカットによるエイジングケアが出来るか?においては、参考値に留まるといった方が良いかもしれません。
PA値で選ぶ日焼け止めの選び方
サンタンによる日焼けをも止めたいというならば別ですが、単に日焼けをしたくない!というのであれば、持続性の日焼けのきっかけとなる、お肌表面をヒリヒリ焼いて痛い赤い日焼け、サンバーンへの耐性を示すSPFの高さに注目しましょう。
となると、PAは、肌健康やエイジングに高い影響を与えるとされるUVAのカットの指標として使うのがやはり正しいというか、それ以外に使い道は無いと言えますよね。
実際、オーストラリアやアメリカでは、PAは使われておらず変わりにブロードスペクトラムという表示があるかないか?でUVAもカットができるエイジングケアや耐皮膚癌の期待の持てる日焼け止めを差別化しています。
ブロードスペクトラム表示が許される日焼け止めは、実際の紫外線カットスペクトルを測定し、一定以上UVAカットに偏って、紫外線カット機能を持っている日焼け止めです。
全体のカット機能をグラフ化した時の総面積が90%に分ける事が出来る推薦が示す紫外線波長を臨界波長と呼ぶのですが、その臨界波長が370nmを超えていてSPFも一定以上あるものだけにブロードスペクトラムが名乗れるという仕組み。
UVAによるサンタンではなく、UVAによるエイジングを危惧するためのしっかりとした指標ですよね♪
ですから、真にUVAカットを求めて日焼け止めを選びたい場合、アメリカ製、オーストラリア製のブロードスペクトラム表示のあるSPF50以上(国によって最高表示が違うので50以上を目安に選ぶことがおすすめ)の日焼け止めを取り寄せる!というのも一手です。
日本製にこだわりたい場合は、やはりPA++++で日本最高表示の日焼け止めの中から、紫外線カット成分がUVA領域で活躍する成分に偏った日焼け止めを選ぶことをおすすめします。
かなりマニアックな選び方ですね♪
細かい話が出て長文になってしまっては恐縮なので、詳しいエイジングケアも期待出来る日焼け止め選びと+αで選べる選択肢については下記ページにまとめてあります。
エイジングケアが期待できる日焼け止めの選び方♪
PAとは? まとめ
PAは、UVAによるサンタンと呼ばれる特殊な日焼けの耐性を示すもの。
よく考えれば、SPFもPAも結局は焼かない指標と見ることができるのですね!
つまり、紫外線対策として日焼け止めを真に選びたいのであれば、SPFとPA値は参考値。
配合された紫外線カット成分にも注目したいところ。
かなりマニアックな日焼け止め選びが要求されるわけです。
だからこそ、私たちライターが、面倒で難解なコスメ選びをお手伝いしがいがあるというもの♪
今後もコスメ選びをはじめとした記事をつづっていきます。
お役に立てたら最高です♪