紫外線の内315nm～400nmまでの波長をもち、エネルギーこそ低い傾向にあるものの、肌浸透性に長け、シワやタルミなどのエイジング、皮膚癌やバリア機能の低下などの肌健康に高い影響を与えるとされている真に防ぐべき紫外線です。
UVAとは？UVA対策を日焼け止めでする方法
紫外線とは波長の短い光エネルギーの総称で、実際地上に降り注ぐ紫外線には280-400nmの波長幅があり、波長によって人体に与える影響が大きく違う為、
UVA
UVB
UVC
の3種に分けて考えられています。
UVCは地上に降り立つまでに吸収されつくされるとされているので、注目はUVAとUVBですね♪
UVAはエイジングと肌健康に悪影響を及ぼす元凶
UVBは非常に高いエネルギーを持っているため破壊力満点ですが、そのほとんどは、私たちのお肌表面で吸収されつくされて、サンバーンと呼ばれるひりひり痛い赤い日焼けサンバーンを引き起こします。
でも、サンバーンは取り換えの利くうえに、どっちにしろもうすぐサヨナラの角質細胞へのダメージに留まります。
冷たいようですが、それこそ角質細胞の宿命でありお役目♪
お肌の生まれ変わりターンオーバーで時間が解決してくれます♪
問題はUVA。
エネルギーこそ低い傾向にあるものの、波長が長めで肌浸透力が高く、その絶妙なバランスで角質層を突破して取り換えの利かない肌深部にコツコツ蓄積ダメージを与え、シワやタルミ、皮膚癌やバリア機能の低下などを引き起こしてしまう心配があるのです。
UVAカットを日焼け止めで対処する方法
ただ焼かないだけじゃない！日焼け止めをつかって、UVAカットを本気で狙い、エイジングケアを期待したいのであれば、SPF50+/PA++++に加えて、UVA領域で紫外線をカットする成分に偏った日焼け止め選びをおすすめします。
紫外線カット成分には、たくさんの種類があって、それぞれ対応できる紫外線波長幅が違っているため、得意なUV領域がそれぞれにあります。
| 防止剤名 | 得意なＵＶ | 最大吸収波長 | 特殊な効果 |
| ｔ－ブチルメトキシジベンゾイルメタン | 吸収剤（UVA） | 357 | ー |
| エチルヘキシルトリアゾン | 吸収剤（UVB） | 314 | ー |
| オキシベンゾン-3 | 吸収剤（UVA＋UVB） | 286、325 | ー |
| オキシベンゾン-4 | 吸収剤（UVB） | 285、320 | ー |
| オクトクリレン | 吸収剤（UVB） | 303 | 自身を含め他の吸収材のカット機能低下を抑制 |
| サリチル酸エチルヘキシル | 吸収剤（UVB） | 307 | ー |
| ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル | 吸収剤（UVA） | 354 | ー |
| テレフタリリデンジカンフルスルホン酸 | 吸収剤（UVA） | 345 | 光安定性に優れカット機能が低下しづらい |
| トリスエチルヘキシルオキシカルボニルアニリノトリアジン | 吸収剤（UVB） | 不明 | ー |
| ドロメトリゾールトリシロキサン | 吸収剤（UVA＋UVB） | 304、342 | ー |
| ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン | 吸収剤（UVA＋UVB） | 310、340 | 自身を含め他の吸収材のカット機能低下を抑制 |
| フェニルベンズイミダゾールスルホン酸 | 吸収剤（UVB） | 309 | ー |
| フェルラ酸 | 吸収剤（UVB） | 322 | チロシナーゼ阻害による美白も期待できる |
| ホモサレート | 吸収剤（UVB） | 306 | ー |
| ポリシリコーン-14 | 吸収剤（UVA＋UVB） | 不明 | 低刺激性に優れる |
| ポリシリコーン-15 | 吸収剤（UVB） | 312 | 低刺激性に優れる |
| メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール | 吸収剤（UVA＋UVB） | 305、359 | 光安定性に優れカット機能が低下しづらい |
| メトキシケイヒ酸エチルヘキシル | 吸収剤（UVB） | 308 | ー |
| 酸化チタン | 散乱剤（UVB） | 280-320 | カット機能が低下しない |
| 酸化亜鉛 | 散乱剤（UVA） | 340-380 | カット機能が低下しない 幅広い波長の紫外線をカット 皮脂吸着硬化の効果がある |
わたしの知る限りの紫外線カット成分と得意な波長を表にしました。
多くの日焼け止めが、UVAもUVBもカットできるよう、バランスよくこれらの成分が配合されています。
UVAをカットしてエイジングケアに貢献する日焼け止め選びならば、UVA領域をカットしてくれる成分がたくさん配合されていて、かつ、基本配合量順に記載のある全成分表示で上位に記載がある日焼け止め選びがおすすめです。
また、日本ではPAがUVAカット機能の指標とされていますが、実際PAが示すのは、UVAによるサンタンをどのくらい遅らせることが出来るか？が正しいと言え、どのくらいUVAカットができるかとは、遠からずも非なる指標。
では海外ではどうか？
アメリカとオーストラリアには、ブロードスペクトラム表示という指標があり、PAはありません。
ブロードスペクトラムとは、一定以上UVAカットに偏ってUVカットできる期待の持てる日焼け止めだけが名乗れる指標です。
実際にUVAのカット機能を直接指標しているという見方ができるため、日本のサンタンを起こさない指標であるPA表示よりは、UVAカットの指標として明確と考えます。
ですから、アメリカ産やオーストラリア産の日焼け止めからブロードスペクトラム表示のあるもので、かつ、高いSPFの日焼け止めを選ぶこともおすすめ。※AMAZONで普通に手に入ります♪
裏技ですね♪
UVAとは？ まとめ
UVAは紫外線カットにおいて人の手でどうにか対処してあげねばならない、エイジングの真の敵。
ただのサンバーンは、取り換えの利くうえに頼もしい角質層がいくらでも対処してくれますが、UVAはどうにもなりません。
人の手を介入して、服や日傘、帽子でどうにか対策を講じるしかないのです。
そこで便利なのが日焼け止め。
今後の日焼け止め選びは、サンバーンを防ぐことでお肌が黒くなる単に焼かない日焼け止めではなく、UVA防止剤としての選択が加速していくと想定できます。
UVAカットに注目して、SPF/PAに加え、どんな成分が配合されているかをチェックして、UVA対策が期待できるUVA防止剤としての日焼け止めを手に入れましょう♪