「日焼け止め」は、単にお肌の日焼けを防ぐアイテムではなく、「美肌維持」のための重要なアイテムです。
「老化を防ぐ魔法のクリーム」はどんな美容クリームよりも、実は「日焼け止め」かもしれない、なんてささやかれるほどです。
紫外線に対する考え方の変化は、環境省の研究機関でも注目を浴びています。
環境省では、紫外線が美を損なうだけでなく健康をも蝕む心配があるとして、紫外線が強い夏だけでなく、1年中の紫外線対策が必要で、しかも、紫外線が与えるダメージは長い時間をかけて影響を及ぼす心配があるために、若い内から対策をとるべき!と紫外線対策をおおいに推奨しています。
紫外線による 健康影響 – 環境省
とはいえ、紫外線対策って「わかっちゃいるけど、めんどくさい」
洗濯もの干しやちょっとそこまでのおでかけに、こまめな対策をするのは、なかなか難しいのが実情ですよね?
そこで、便利なのが手軽に使える普段使いの日焼け止めです。
紫外線を浴びる前にちゃちゃっと使える日焼け止めがあれば、帽子やお肌を隠すストールをまとう必要も無いですし、何よりあつーい夏に便利!
そんな便利な日焼け止めですが、更に日常に溶け込ませるには
- 安くて
- お肌にやさしく
- 使いやすい
日焼け止めを選ぶことが大切です。
安心してたっぷり使うことができるし、パパッと塗れて手間いらず、だからです。
最近の日焼け止めは、みずみずしくてうるおうタイプも多いから、あの「塗ってる感」がなく、毎日使うのにも抵抗がありません。
さらに、複数の日焼け止めの特徴をそれぞれしっかりおさえて、複数種選び、その性能によって、使用箇所や時期によって使い分ければ、あなたはもはや紫外線マスターです。
優秀プチプラ「日焼け止め」を手に入れて、毎日の紫外線対策を習慣化しましょう♪
今回は、日常使いにおすすめの低刺激プチプラ日焼け止め5選をご紹介します。
「普段使い」におすすめ!プチプラ日焼け止め5選♪
【全身用におすすめ】ニベアサン プロテクト ウォータージェル SPF35 PA+++ 140ml
ニベアサン プロテクト ウォータージェルは、紫外線吸収剤を使用している日焼け止めなので、「白浮き」しないのが特徴です。
このため、顔に塗っても青白くならない、服やかばんにふれても白さが移らないため、顔にも体にもつかえる日焼け止めとしてたくさんの人に選ばれています。
伸びの良い乳液タイプで、パパッと広げるだけでムラなく塗れるから、バタバタしがちなお出かけ前でも便利です。
そして、さすが「ニベア」!といえる、うるおいのある使い心地が、多くのユーザーに喜ばれている日焼け止めです。
<こんな日焼け止めが欲しい方にオススメ>
- とにかくコスパ重視で選びたい
- 顔・手足など全身にたっぷり使いたい
- 肌負担が少ないものが使いたい
- 伸びがよくてうるおうのにベタベタしないものがほしい
- 白浮きしにくいものがいい
- 日焼け止め特有の匂いが少ないものがほしい
- 置きっぱなしにできて毎日玄関先で気軽に使えるようなポンプタイプがほしい
SPF35なので比較的肌負担も少なく、普段使いにちょうどいい日焼け止めです。
化粧下地や顔用に使うこともできます。
何よりの特長、ニベアのプロテクトウォータージェルのいいところは、ポンプタイプがあるところです。
小さなボトルではわざわざ取り出して塗るのが面倒・・・になりがちですが、ポンプタイプは、玄関やリビングに置きっぱなしにしておけるので、外出前にサッと塗るのがルーティンになってきます。
【体用におすすめ】ロート製薬 スキンアクア モイスチャージェル SPF35 PA+++ 110g
紫外線吸収剤を使用した日焼け止め
乳白色のジェルクリームタイプ。
お肌のケアに力を入れているロート製薬のアイテムだから、紫外線カット能力とお肌への作用に安心感のある日焼け止め。
<こんな日焼け止めが欲しい方にオススメ>
- コスパ重視
- とにかく伸びのよいもの・手足など全身にパパッと塗りやすいものがいい
- 肌負担が少ないものが使いたい
- みずみずしくてきしまないものがほしい
- 白浮きしにくいものがいい
- 日焼け止め特有の匂いが少ないものがほしい
みずみずしいジェルタイプでとにかく伸びの良さがほしい!というときにはスキンアクアがおすすめです。
紫外線吸収剤メインなので白浮きしづらく、ささっと伸ばしてもムラになりにくいので、忙しい朝にも使いやすいです。
一方、伸びの良いジェルタイプは汗で落ちやすい性質があります。「目に入るとしみた」という口コミもあったので、汗をかくシーンで使う時や、目の周りやおでこに塗るには気を付けた方がよいかもしれません。
首や手足など、主に体用に使うのがおすすめです。
【体用におすすめ】カントリー&ストリーム UVウォータリージェルN SPF32 PA+++ 180g
紫外線吸収剤を使用した日焼け止め
ハチミツレモンのさわやかな香り
<こんな日焼け止めが欲しい方にオススメ>
- コスパ重視
- 肌負担の少ないものが欲しい
- キシキシしない・ベタつかないものがほしい
- 白浮きしないものがいい
- 普段使いに手軽に使える、大容量ポンプ式のものがほしい
- パッケージはかわいいものがいい
- 香りの良いものがほしい
「カントリー&ストリーム」はお肌にやさしいハチミツを保湿成分としたハニーシリーズが人気のブランドです。
かわいいクマのキャラクターで癒されるパッケージが魅力的。リビングや玄関に出しっ放しでもお部屋のインテリアを邪魔しません。
子どもに使っても安心。お肌に優しい日焼け止めです。
みずみずしいテクスチャーで、全身に手早くなじませて使えます。
ポンプ式でたっぷり使えるから、お出かけ前の紫外線対策が一瞬で完了できます。
一方、アマゾンでもアットコスメでも「目にしみた」というコメントがあったので、目の周りや顔用に使う時には気を付けた方がいいかもしれません。
主に体用に使うのがオススメです。
【顔用におすすめ・ノンケミカル】メンソレータム サンプレイ ベビーミルク SPF34 PA+++ 30g
紫外線吸収剤不使用・ノンケミカル
紫外線散乱剤:酸化チタン・酸化亜鉛
<こんな日焼け止めが欲しい方にオススメ>
- 紫外線吸収剤不使用・ノンケミカルの日焼け止めが欲しい
- 顔用に使える低刺激な日焼け止めがほしい
- 多少の白浮きよりも、お肌にやさしい日焼け止めがほしい
- 目にしみにくい日焼け止めがほしい
- 汗や水で落ちづらい日焼け止めがほしい
- 無香料で匂いが気にならない日焼け止めがほしい
メンソレータムといえば、ガサガサになってしまった唇にうるおいを与えてくれる薬用リップクリームが有名ですよね。そんなメンソレータムが出しているお肌にやさしい日焼け止め。
どこがやさしいのかというと、紫外線カット成分に紫外線散乱剤しか使っていないからです。紫外線散乱剤は、紫外線吸収剤に比べて、肌負担が少ないと言われています。
目や口など肌刺激に敏感な顔まわりに使うにも比較的安心です。
コンパクトなボトルなので、ポーチに入れて持ち運ぶのに便利です。
一方、紫外線散乱剤は塗ると白くなる性質があります。なので、白浮きが気になる人には向かないのですが、多少の白さよりも、お肌へのやさしさを重視したい人にオススメの日焼け止めです。
ミルクタイプで「厚み」が出るので若干伸ばしにくさはありますが、そのほうが紫外線カット機能は働きやすくなります。
カチャカチャ振ってから使う昔ながらの二層式の日焼け止め。
ウォータープルーフではないものの、油分ベースのこのタイプは汗や水で落ちにくい傾向があります。ただ、洗顔の際にはクレンジング剤を使ってしっかりオフしたほうがいいでしょう。
【顔・体用におすすめ・ノンケミカル】無印良品 日焼け止めミルク SPF30 PA++ 150ml
紫外線吸収剤不使用・ノンケミカル
紫外線散乱剤:酸化チタンのみ
<こんな日焼け止めが欲しい方にオススメ>
- 紫外線吸収剤不使用・ノンケミカルの日焼け止めがほしい
- 酸化チタンメインの日焼け止めがほしい
- 白浮きしにくい日焼け止めがほしい
- 紫外線をカットしながらしっとりうるおう日焼け止めがほしい
- ベタつかず、さらっと使える日焼け止めがほしい
- 目にしみにくい日焼け止めがほしい
- ボトルをおきっぱなしでも、インテリアを邪魔しないパッケージのものがほしい
- 無香料で匂いが気にならない日焼け止めがほしい
品質にこだわり、ムダなものを省いて、ただただお肌へのやさしさを追求してくれている、と感じさせてくれる、無印良品の日焼け止め。
乳液のようなミルクタイプで、日焼け止めなのにしっとりうるおうのが魅力。
酸化チタンメインだと、白浮きが気になるところですが、無印良品の日焼け止めミルクはすっと伸びてすぐに透明になるので白さが目立ちにくい。ベタつかずサラッと使えます。
普段使いにたっぷり使えるボトルタイプがあり、無印ならではのシンプルなパッケージが、玄関やリビングなど、置きっぱなしでも邪魔にならないデザインがうれしい日焼け止めです。
まとめ
炎天下でのスポーツやレジャーに使うのでなければ、紫外線カット能力はSPF30程度で充分といわれています。
普段紫外線を浴びるのは、駅までの道のりや犬のお散歩、近所への買い物だけだという場合、毎日使うのは肌負担の少ない日焼け止めがベストです。

日焼け止めには主に「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」を使用したもの2タイプがあります。
- 紫外線吸収剤:白くなりにくく気軽に使えて便利
- 紫外線散乱剤:お肌や環境に優しく使えるけれど、色は白くなりやすい
使いたい用途やお肌へのやさしさを考えて、納得できるものを選びましょう。
紫外線吸収剤を使用した日焼け止めのメリット・デメリット
紫外線吸収剤として良く使われている成分は
- 「メトキシケイヒ酸エチルへキシル」
- 「ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル」
- 「t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン」
などです。
みずみずしいジェルタイプで伸びがよく、首やデコルテ、手足など広い範囲に塗り広げやすいものが多いです。
また、従来の日焼け止めにありがちな被膜感、重さ、乾燥、白浮きが気にならず、使いやすいのも特徴です。
紫外線吸収剤は、紫外線を「熱」エネルギーに変換することで放出し、肌内部へ紫外線のダメージが及ばないようにしてくれる日焼け止め成分です。
人によっては、この作用が肌刺激につながってしまう場合があります。
また、熱エネルギーに変えた後、紫外線カット能力が減ってしまうので、こまめに塗り直す必要があります。
それから、紫外線吸収剤は目に入るとしみることがあるので、汗をかきやすい場面で使うときや、目の回りに塗る時には注意が必要です。
それと、パッケージ裏面に注意書きがされていますが、日焼け止めがついてしまった衣服に塩素系漂白剤を使うと、その部分がピンクに変色してしまうことがあります。洋服に紫外線吸収剤の日焼け止めがついてしまっても、塩素系漂白剤は使わないように注意が必要です。
- 白浮きを避けたい場合は紫外線吸収剤の日焼け止めが優秀
- みずみずしいジェルタイプが多く、全身にサッと伸ばして使いやすい
- 紫外線吸収剤は効果が薄れるのが早いのでこまめな塗り直しが必要
- 紫外線を「熱」に変えることで防ぐため、人によっては肌刺激になってしまう場合がある
- 紫外線吸収剤は目に入るとしみる原因になることがあるので、顔に塗る時には汗が目に入らないように注意
- 服についた時塩素系漂白剤を使うとピンクに変色してしまうので注意
紫外線散乱剤を使用した日やけ止めのメリット・デメリット
紫外線散乱剤としてよく使用される成分は
- 「酸化チタン」
- 「酸化亜鉛」
です。
これらの紫外線散乱剤は、肌に当った紫外線を物理的に反射させることで、肌への紫外線ダメージを防いでくれる日焼け止め成分です。紫外線散乱剤は紫外線吸収剤に比べて肌負担が少なく、敏感肌の方でも安心して使えます。
それから、ハワイを代表する海外のマリンリゾートでは、2021年から紫外線吸収剤使用の日焼け止めが禁止されるので、今後、環境へのやさしさも考えた日焼け止めとして、紫外線吸収剤不使用(ノンケミカル)の日焼け止めが選ばれる動きは広がっていくでしょう。
お肌や環境へのやさしさを優先したい場合には、紫外線散乱剤の日焼け止めが最適です。
ただ、酸化チタンも酸化亜鉛も、白色顔料として化粧品に使われる成分でもあるので、塗るとどうしても白くなりがちです。
上からメイクする顔は、多少のトーンアップと思えばいいのですが、腕や足など、黒い服装やバッグにこすれると白く色映りしてしまうので注意が必要です。
酸化亜鉛は皮脂を吸着してくれるので、顔に使うのに向いているのですが、一方で毛穴に詰まりやすく、毛穴ケアに力を入れたい時には不向きです。また、人によっては金属アレルギーの心配があるので、酸化亜鉛を避けたい場合は酸化チタンのみの日焼け止めを選ぶようにするといいでしょう。
- 紫外線を反射して防ぐため、敏感肌でも使えるほど肌負担が少ない傾向がある
- ハワイなど紫外線吸収剤を使用した日焼け止めが禁止されている海外のリゾート地に持っていくのに最適
- 酸化チタンや酸化亜鉛は塗ると白くなりやすく、顔の青白さや塗りムラが気になることがある
- 黒い服やバッグにこすれると白くなることがあるので注意
- 酸化亜鉛は皮脂を吸着してくれるのでテカリの気になる顔用に向いている
- 酸化亜鉛は毛穴詰まりや金属アレルギーの原因になる場合があるので注意